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ゴルフで「ゾーンに入る」とはいったいどんな状態?

タイガーウッズなど、奇跡的なプレーをするプロ選手の心理状態はごくたまに「ゾーンに入る」などと表現されることがあります。プレー中に人間がそのような心理状態に入ると、本人でも分かっていないほどに集中力は研ぎ澄まされた状態になります。今回はゴルフにおける「ゾーンに入った状態」とはどういった状態なのか、解説します。

2016-10-31 06:48:38

伝説的なプレーはゾーンに入っている!

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ゴルフトーナメントをテレビの前で観戦していると奇跡的なプレーを目撃することがあります。絶体絶命な状態でイーグルを決めたり、4連続でバーディをもぎとったりと選手が奇跡的なプレーでスコアを伸ばす姿は、その瞬間を目撃する者を興奮の渦に巻き込みます。

観戦中、最も観客の胸を打つシーンは選手がホールインワンを決めた瞬間でしょう。また、チップインやロングパットといったシーンも多くの人を魅了する瞬間です。しかし、そもそもホールインワンが起こる確率は12000分の1と言われ、通常の心理状態で実現できそうにない、かなり不可能に近い数字なのに、トーナメントではどうしてこのような不可能を選手は次々と達成することができるのでしょうか?

ここで登場するのが、極限の心理状態だからこそ発揮できる俗に言う「ゾーンに入る」と呼ばれる瞬間です。人間は自分の実力を最大限に発揮したいと強く思った時にゾーンに入ります。こういった現象は何もゴルフというスポーツだけに限った話ではなく、例えば野球などでもゾーンに入った状態では、ものすごい集中力を発揮したプレーを見ることができます。
※ちなみにバッターボックスに入るイチローのルーティンはゾーンに入るための儀式だと言われています。

ゴルフにおける「ゾーンに入る」という言葉は、1981年に発表されたアメリカのプロゴルファー、デビッド・グラハムが「ゴルフのメンタルトレーニング」について語った本「ゾーンの威力」で使い始めたのが最初であるという説が有力です。文中では、本人の体験談が紹介され、奇跡的なプレーをした心理状態をいわゆる「ゾーンに入っていた」と表現したのが、ゴルフでゾーンと呼ばれる言葉が使われるようになった「きっかけ」であるとされています。

ゴルフはメンタルのスポーツ?

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ゴルフには、生まれ持ったセンスや運動神経ももちろん大切です。ただ、プレー中の心理状態がスコアに影響を及ぼすスポーツでもあります。それほどに小さなクラブを使って小さなボールを打つのは難しいということなのでしょう。

逆に言えば、ゾーンに入るほどの強いメンタル力があれば、それなりにスコアアップも目指すことができるスポーツでもあります。もし練習を沢山しているにも関わらず、際にラウンドに出ると思うようなスコアにならない場合は、もしかしたらメンタルに何らかの問題があるということなのかもしれません。

ゾーンに入る状態とは、厳密にはどのような心理状態なのかを説明することはできません。ただ、精神状態が集中力によって極限まで高まっている状態であるのは事実です。また、外部の雑音も聞こえないほどにゾーンに入っている選手は目の前のプレーにものすごい勢いで集中しています。

ただ、ゾーンに入ったことでその瞬間の記憶が無いという話を耳にすることがありますが、これはどうも信憑性の薄い話のようです。おそらく都市伝説的なものが発展してそのような逸話が世の中に流布してしまったのでしょう。むしろ、ゾーンに入っている者には目に見える世界がかなり鮮明に映っているのが本当の話のようです。

意識的にゾーンに入る!

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集中力が極限の状態にある「ゾーンに入った」状態であれば、集中力はプレーを重ねるほどに高まっていきます。また、意識的にゾーンに入る状態を作ることができれば、自身のベストスコア更新にも大きく近づくことができます。

ゾーンに入る状態は医学的にも心理的にも注目が集まっており、意識的にゾーンを作る研究が世界のあちこちですすめられています。最近であれば、ゾーンに入る状態をメンタルトレーニングによって作るための研究が進んでいるという事実は有名です。

例えば、集中力を高めるトレーニングはゴルフ以外の仕事などの分野でも応用が期待されています。トレーニングの結果、ゾーンに入りやすい状態を人工的に作り出すことができれば、自己のパフォーマンス向上にも役立ちます。


ゾーンに入るトレーニング【その1】

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一般のアマチュアゴルファーに「ゾーン」について尋ねると、一流のプレーヤーだけが辿り着くことができる境地だと思われている節があります。しかし、ゾーンとは誰でも極限の緊張状態、心理状態の中において、想像以上のポテンシャルを発揮することができる体内現象の1つなのかもしれません。事実、日本にも「火事場の馬鹿力」などといったことわざもあるくらいですから・・・。

最後に一言。日常的なトレーニングによってメンタルを鍛える事ができ、なおかつゾーンに入るための手がかりをつかむことができる可能性がある方法をいくつかご紹介します。

実はゾーンに入る一歩手前の状態は「フロー」と呼ばれています。フローとはいわゆるプレーに没頭している状態のことです。フロー状態を作ることができなければ、スムーズにゾーンに突入することはできません。そこで、まずは脳がプレーに没頭できるフロー状態になるための環境を整えることが大切です。フロー状態によって、極限までに集中力が高まるとゾーンに突入すると言われています。

また、フローになるためには、トレーニングに自分だけの儀式を取り入れる方法が一番だと考えられています。例えば、何かをする時に毎日同じ手順を作ります。朝は必ずコーヒーを飲むといった行動パターンを習慣化してしまうのもフローを作るための大切な動作の1つです。

辛い勉強も1日だけ10時間勉強するよりも、毎日30分勉強した方が集中力が高まります。また、1脳は物事を始めた直後の最初の15分間はあまり動作していません。そのため、最初の5分間は無理をしてでも集中力を高める努力をすると、15分以降も集中力を高い状態で維持することができると言われています。


ゾーンに入るトレーニング【その2】

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前章の内容をゴルフに応用すると、ボールの前に立つまでの歩数を定めてみたり、握り方が同じようになるように意識してみたりなど、動作に何らかの規則性を持たせるルーティンがとても重要だということが分ります。

また、構えてからボールを打つまでの時間はなるべく短い方が良いでしょう。打つまでに時間があまりにも空き過ぎるとショットのイメージが損なわれ、集中力も途切れ途切れになってしまうからです。構えてから10秒以内にボールを打つとは、かの有名な倉本昌弘プロの言葉ですが、瞬間的に発揮する集中力が「ゾーン」の源泉となるのかもしれませんね。

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